青春を山に賭けて

青春を山に賭けて (文春文庫)

青春を山に賭けて (文春文庫)

冒険家 植村直己氏が5大陸最高峰を踏破するまでの間について自ら記したもの。
南極大陸犬ぞり横断のイメージが強い冒険家の印象で、それ以上深く植村直己という人物を考えたこともなかった。ぼんやりと、道楽者と思っていたかもしれない。

しかし、彼の人生は波乱万丈というか破天荒というか。すばらしいバイタリティ。
頂上を頂くとその瞬間、次どうしようという思いがわきあがる。
心からの冒険家だったんだと感心する。

「ひとつ物が終わるとまた次の新しいものが始まる。
 私の気持ちはいつも新鮮だ」

すごい人物だ。